豪ドル建て個人年金 2年目の諸費用

こんばんは。トグサです。これまで当ブログで紹介してきた豪ドル建て個人年金ですが、契約してから2年経ちました。いやー時が経つのはほんと早いですねー。

 個人年金保険は、支払った保険料が全て積み立てられるわけではなく、一部が保険関係費として運営の諸費用に充てられます。シミュレーション表を参考に、保険料を占める保険関係費の割合が1年目は約50%、それ以降は毎年約10%ではないかと推定したのが下の記事。

public-security-section9.hatenablog.com

 

そして下の記事が1年目の答え合わせ。確かに50%近くであることが確認できました。

public-security-section9.hatenablog.com

 

今回は2年目を終えましたので、答え合わせの続きをしたいと思います。というわけで今年も届きました、「契約内容の案内」書類を見てみましょう。じゃじゃん!

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昨年10月は豪ドルレートが89円近くあったのですね、それが本日6月28日9時現在では81円を割っています・・・。まぁ、あと8年は積み立てて、さらに10年ほど寝かせる予定なので今の値動きに一喜一憂してても仕方がないのですが。

とにかく、上の書類をもとに保険料と積立金の関係を下の棒グラフにしました。

 

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参考のため1年目も一緒に並べておきました。2年目の保険関係費は約5%であることが分かり、推定(10%)よりも安い結果となりました。安いに越したことはないので、良かったのではないでしょうか。

 

働けなくなったときの保険

こんばんは。トグサです。ここ最近の相場は、株価は踊り場、仮想通貨は低迷、トルコちゃんは安定の下落トレンドで、僕の心が全然ときめきませんので、今日は保険の話でもしようかと思います。記事のタイトル「働けなくなったときの保険」、煽り系のブログだったら「アフィリとか副業どんどんやりなよ。まだ会社で消耗してるの?」という内容になるのかもしれませんが、ここでは本当に保険の話です。

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 結論:契約した。

僕の勤め先を出入りしているスミセイのお姉さんに、ある保険を勧められました。就労不能状態や介護状態になったときの保険、一種の働けなくなったときの保険です。これらの状態は長期化すると、給与が貰えなくなる上に介護費用がかさみ、損失が莫大になる恐れがあります。死亡保障ではカバーできない上に、死亡の場合よりも損害が大きくなる可能性も考えられます。僕には妻と3人の小さな子どもがいますし、もしもの時に充てられる資産を十分に持っているわけではないので、そういった保険に入っても良いのかなとはかねがね思っていました。今回、話を聞いたり調べたりした結果まぁまぁ納得できたので、少額ですが契約してみることにしました。

 前より改善された。

実は、過去にもこの保険を勧められましたが、その際は契約しませんでした。もともとこの保険、いわゆるアカウント型といわれるタイプで、就労不能・介護状態の保障はこの特約の1つに過ぎません。そして主契約が別に存在し、利息のつく積立金で契約から外せないという代物。僕にとって大きな謎であるこの積立金の存在もネックの1つとなり、契約する気になれませんでした。

しかし、最近はこの点が改善されたようで、特約部分だけで組み立てられるプライム・フィットという商品になっていました。つまり、謎の積立金なしで純粋に欲しい部分の保障が得られるということで、前回よりは分かりやすく、納得感が増して僕好みになったというわけです。他社の就労不能保険や介護保険に比べても、お手ごろに感じました。

とは言うものの。

就労不能状態と介護状態の定義や違いが分かりにくいんです。他社よりお手ごろ・・・と書きましたが、他社の似たような保険とは定義が違ってたりしますので、ちゃんと比較できているのかと言われると自信ないです。ちなみにプライム・フィットにおける定義は、

  • 就労不能状態:公的年金制度の障害年金1級・2級ならびにスミセイさん所定の就労不能状態
  • 要介護状態:公的介護保険制度の要介護2以上ならびにスミセイさん所定の要介護状態

となっています。それぞれの判定基準である障害年金受給要件と、要介護認定要件は、ネット検索すれば簡単に見つけることはできます。しかし、結局のところ就労不能状態と介護状態の違いは?(※1)両者の重複するところは?と考えると、なかなか答えが得られません。

他社との比較という点では、例えば、住宅ローンのフラット35などで加入できる新機構団信の身体障害保障を挙げてみます。要件を満たせば住宅ローンがチャラになるわけですが、その要件とは、身体障害手帳(注:障害年金ではありません)1級または2級となっています。プライム・フィットの就労不能状態の定義とは似てるようで違います。

また、勤め先の労働組合で斡旋している別の保険、すなわちスミセイのお姉さんが物知り顔でGLTDと呼ぶ保険の保障条件は、病気やケガによって長期間業務に従事できないことと、所得減少分が元の20%超であること。つまり、病気やケガで働けなくなって所得が減れば補填としてあげるよ、という内容で、僕としては、こちらの方が分かりやすくて好みなのですが、支払いの制約が厳しいようです。勤め先では25%の団体割引が効いて非常にお手ごろなんですが。

その他

検討する上で、下記のことも考慮に入れました。

  • GLTDは所得の減少分を超えて支払われることはない。
  • 保険に入っていなくても公的年金制度の障害年金はもらえる可能性がある。
  • 身体障害保証のついた新機構団信には加入する予定。

介護費用として余分にかかる出費(※2)はこれらを勘案してもカバーできないと考え、その分をプライム・フィットで補うという考えで契約しました。お姉さんに声をかけられた当初は、何かイチャモンをつけて断ろうかと思いましたが、時が経つとともにそんなに悪くないかもな、と思えてきました。

みなさんは働けなくなったときの保険って加入されてますか?おすすめの保険や、そんなもん入る必要なし、などのご意見いただけますと幸いです。

 

※1 スミセイのお姉さんによると、回復の見込みがあるか、ないかとのことなのですが・・・。

※2 平均で月10万円弱と言われているそうです。

 

 

S株Now!はじめてみたぞ!

前回から1週間経たないうちの更新となりました。この頻度の高さは正月連休だからこそといったところですが、それも本日が最終日。明日から出勤です。大変憂鬱な気分でこの記事を書いております。そんなことはさておいて、今回SBI証券の「S株Now!」を試してみました。

S株Now!とは

S株はSBI証券の単元未満株です。テーマ(例えば、「量子コンピュータ」とか)を指定すると10社程度から構成された単元未満株のポートフォリオを購入できるサービスがS株Now!です。10万円、20万円、30万円コースがあり、小額で始められます。自分で考えてポートフォリオ組むのも楽しいのかもしれませんが、時間の制約が厳しい場合はこういうのを利用するのも良いのではないかと考えた次第です。

トグサの選んだテーマはこれ

ずばり、「量子コンピュータ」と「有機EL部材・部品」です。お試しで10万円コースにしました。特に量子コンピュータについては、いずれ来るぞと思っていながら、株を買わないまま昨年の高騰を蚊帳の外で目の当たりにして臍を噛んだ銘柄達です。

約定した1月4日時点の各テーマの初期設定のポートフォリオはそれぞれ下の円グラフ(SBI証券のページから拝借)の通りです。注文の際に、各銘柄の数量を調整することは可能です。最小購入単位は1株ですから、20万円、30万円コースにすれば、よりたくさんの銘柄をきめ細かく設定・購入することも可能です。

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買ってみた

証拠のつもりで下の表を貼っておきます。

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高騰しがちと言われる大発会で買ってしまったのは失敗かもしれませんが、長期保有を見込んでいるので気にしないことにします。また、今年始めるのが良いタイミングだったのかという問題もありますね。日経平均3万円という強気の見方もありますが、2008年のリーマンショック以来の金融危機があるとしたら今年だなんて見方もあって、極めて不透明です。金融ショックが起きたら起きたで、株式指数に連動するCFDとか、投信とか、ETFとかXIVとかを大人買いするチャンスと捉えたいです。

これらポートフォリオの今後の成り行きについては、またご報告したいと思います。

2017年を振り返る

はい。半年近く放置してしまいました。トグサです。気がつけば2017年も暮れに差し掛かっておりました。今回は投資に関して2017年の振り返りをさせていただこうかと思います。

今年新たに始めたもの

今年は新しい投資対象にトライしました。その1つは仮想通貨です。今年は巷を賑わせましたよね。パフォーマンスは評価額ベースで投入額の3~4倍になっています。

 

ご存知の通り、ビットコインはじめ仮想通貨は非常に値動きが激しいので、レバレッジはかけずに現物のみを触りました。仮想通貨、そして現物であれば損失を有限に押さえつつ、利益は青天井が期待できたからです。ただ、どんな銘柄が高騰するのか分かりませんでしたので、Coincheckの通貨を全種類買って、比率が偏ったらリバランスをしながら保有し続けてきました。最近は草コインにも食指が伸び、ZaifやBinanceでも少額ずつですが持っています。

もう1つはロボアドですね。口座に入金して放置しておけば、自動的にに海外ETFポートフォリオを組んで運用してくれます。僕は今年の3月にWealthNaviとTHEOに入金してそれっきり放置、どちらもなかなかのパフォーマンスです。

 

年次に換算したら10%は軽く超えそうです。来年はWealthNaviの積立を始めてみようかと思います。

来年こそはトルコリラだろ

来年楽しみなのはトルコリラですね。僕はトルコリラ円ロングを裁量とトラリピで触っています。今年はトラリピはまずまずでしたが、一方の裁量は昨年に引き続いて含み損を抱えて悩みの種でした。しかし、スワップポイントが着々と貯まってきましたし、ここに来て値動きが底堅くなってきましたので、来年はいよいよ裁量ポジションもプラ転するのでは?と期待しています。貯まったスワップ分に対して低レバでポジションを追加することで、スワップ複利効果を狙っていきたいです。

色々試してみて

上記の他にも色々な投資に手を出しています。株、裁量FX、トラリピ、CFD、投資信託・・・。そうした中で自分に合っているものが見えてきたような気がします。仕事帰りが夜遅くなるような生活を毎日していますので、時間足以下を凝視するようなトレードより、ゆったり長期的な投資の方が資金効率は良くないかも知れませんが、僕に合っているのかも知れません。これからも楽しく投資を続けたいと思います。それでは皆様、良いお年を!

豪ドル建て個人年金 開始後1年間の諸費用

お久しぶりです。トグサです。

当ブログを立ち上げてまだ数えるほどしか記事を書いてませんが、早くも更新が3カ月程止まり空き家になりかかってました。仕事、子育て、最近始めた英会話やゴルフ、飲み会や飲み会、そして飲み会で忙しいのと、僕の飽きっぽい性格が障害となってしまっておりますが、この度なんとか久々の更新となりました。

先日、私が加入している豪ドル建て個人年金マニュライフ生命の「こだわり個人年金(豪ドル建)」の紹介をしました。

public-security-section9.hatenablog.com

その中で保険料から差し引かれる、保険関係費なる費用を推定。最初の1年はこれが特に高く、どうも年間の払い込み額の約50%に上るんじゃないかと書きました。加入から1年経ち、つい先日契約内容の案内なる書類が届きました。その中に下の写真のように積立状況が記載されていましたので、今回その点が実際どうなのか検証をしてみました。(払込額がケチ臭くて恥ずかしいので、モザイクかけてあります。)

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赤枠で囲った部分に、毎月の豪ドル建ての保険料と、現在の豪ドル建て積立金額が記載されています。そこで1年の保険料合計と、前記の積立金額を比較してみましょう。下の棒グラフをご覧ください。

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両者の差額が保険関係費と考えられますので、保険料のだいたい50%、正確には54%であることが判明しました。(僕の加入条件では、ということかもしれませんが。)というわけで推定は正しかったわけですが、あまり喜ばしいことではありませんね。

以上、参考にしていただけると幸いです。

外貨建個人年金保険ってどうなの?

こんばんは。トグサです。

今回は外貨建個人年金保険についてです。僕は、マニュライフ生命のこだわり個人年金の豪ドル建に入っていますので、これを例に皆さんにどんなものか知っていただいて参考にしていただければと思います。

こだわり個人年金(豪ドル建)

僕がこれに加入した理由は、ドルコスト平均を効かせながら外貨の積立がしたいというニーズに合致したのと、他の外貨保険に比べて利回りが良いように思えたからです。もちろん為替変動のリスクがあります。

毎月日本円で一定額を払い込み、豪ドル建で積立て、満期を迎えた後で年金の形で受け取るか、満期を迎える前に解約返戻金として受け取ることができます。ただし、契約開始後10年間は解約のペナルティ(解約控除)があります。僕は、契約開始後10年程度積み立てたら払い済みにし、しばらく寝かせて運用させようかと考えています。

利回りは、積立利率で決まります。これは毎月1回更新され変動します。基準積立利率というのが毎月定められ、契約開始後の毎月の基準積立利率の平均値が最新月の積立利率となります。最低1.50%の保証があります。2017年5月の基準積立利率は2.80%です。積立利率や基準積立利率はマニュライフ生命のホームページで確認することができます。

費用が・・・

ただし、みなさんも良くご存じだと思いますが、払い込み額がすべて積立・運用に回されるわけではありません。払い込み額から諸費用が差し引かれた残りが積立利率で運用されます。

諸費用の1つは、保険関係費で、具体的な金額はパンフレットや契約時の書類に明記されていません。保険は特にこの手の費用が不透明だと思います。その他、入金した円を豪ドルに交換する際に為替レートと仲値(TTM)との差額50銭分を負担することになります。解約返戻金として受け取る場合は以上が主な費用のようです。

保険関係費がはっきり書かれていませんので、ファイナンシャル・プランナーさんからもらった積立金額のシミュレーション結果を使って推定してみることにしました。積立利率は3.1%、為替レートはTTMが80.55円とすると手数料も合わせて81.05円、積立金額は20,000円とします。下のグラフの青と赤のラインがそれぞれこの前提でシミュレートされた保険料払込額と積立金額です。はじめの10年で積立金額が保険料払込額を下回っているのは保険関係費の影響と考えられます。利率3.1%の複利計算を逆算してみると、どうやら最初の1年に年間の払い込み額の約50%が費用として差し引かれ、それ以降は約10%ずつ差し引かれているようです。(間違ってたらすみません。)このように、保険は投資信託や株やFXなどの他の金融商品に比べると費用がだいぶかかることがわかりました。そこで次の問題は、この費用の高さを利率の高さでカバーできるかどうかです。

ちなみに解約返戻金は、解約控除の影響で、初めの10年は積立金額よりもさらに少なくなります。

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SBI証券 積立FXと比べた場合

ところで外貨の積立は、SBI証券の積立FXでも可能です。(僕はこの保険に加入した後で知りました。)それと比較してみましょう。2017/4/5現在の買いスワップは1万豪ドルあたり33円で、TTM80.55円に対して年利にすると1.50%です。これの条件で積み立てたとすると、上のグラフの緑のラインのようになり、15年後までは積立FXが有利、それ以降でやっとこだわり個人年金が逆転となりました。また、後者では保険料控除が受けられるメリットはあります。

以上から、こだわり個人年金は長期的に見れば悪くない商品とみることができそうです。しかし保険は費用が不透明で利率を鵜呑みにできないことから、これだけで倦厭するに十分な理由になるように思うのは僕だけでしょうか。

利回りを求めるなら、外貨建MMF?外貨預金?それともFX?

こんばんは。トグサです。

外貨建MMFと外貨預金とFX(レバレッジ1倍)って似たような投資商品になると思うのですが、どれがお得なんですかね。気になったので調べてみました。3月28日のデータを使ってます。

金融機関は、外貨建MMFSBI証券、外貨預金(1年定期)は住信SBIネット銀行、FXはヒロセ通商としました。SBI証券ならびに住信SBIネット銀行は、為替手数料が比較的安く、ヒロセ通商もスプレッドが比較的低めです。

通貨は米ドル、豪ドル、そして愛するトルコリラとしました。ただし、トルコリラの外貨預金はSBIになかったので除外しました。

外貨建MMFの銘柄を、米ドルと豪ドルがニッコウ・マネー・マーケット・ファンドトルコリラをトルコ・リラ・マネー・マーケット・ファンドとしますと、それぞれの分配金の利回りは、0.693, 1.095, 9.022%でした。往復の為替手数料は、50銭、2円、5円で、各通貨のレート110.3, 84.1, 30.4円に対するパーセンテージは0.45, 2.38, 16.45%となりました。※外貨建MMF投資信託なので、ほとんどないとはいえ、外貨建の元本割れの可能性はあります。

外貨定期預金(1年)では、米ドル、豪ドルの利息がそれぞれ1.2および1.8%。往復の為替手数料は30銭および60銭で、パーセンテージでは0.27および0.71%でした。

FXについては、米ドル、豪ドル、トルコリラの買いスワップがそれぞれ1万通貨あたり1, 50, 84円で、利回り(年率)では0.03, 2.17, 10.09%となりました。スプレッドは、0.3, 0.7, 4.9銭で、パーセンテージでは0.003, 0.01, 0.16%となりました。

以上をまとめると、下表のようになりました。

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米ドルは、FXでは利回りがほとんどなく、コストパフォーマンスが高いのは外貨定期預金となりました。しかし定期なのでいつでも引き出せるわけではないことを考えると、外貨建MMFと比べたときに好みが分かれそうです。

豪ドルとトルコリラは、高い利回りと、圧倒的に安いコストで問答無用にFXが有利となりそうです。

僕なりには以上のような結果になりましたが、皆様のご意見はいかがでしょうか。